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11-29, 2004

音楽を身近に置く3?今回はうんちく

前回は大作すぎてしばらくの間燃え尽きてしまったので、次を書くのが遅くなってしまいました。今回は短めにしときます。
さて今回は再生される音と次世代の音についてのうんちくです。ヒマな方は読んでいってください。

みなさんが自宅や携帯機器で音楽を楽しむ時に、そこには必ずCDやMDやMP3ファイルやらの音源がありますね。これらはソースと呼ばれるもので、それを再生するためのしかるべき機器を通して再生すると、人間の耳(脳)で認知されるかたちで音楽が再生されるわけです。
みなさんはソースによって音が違うと、気付いていらっしゃるでしょうか。たとえばCDとMP3では再生される音は違いますね。また同じソースを使っても再生機器の個体によって音が違うことも気付いていらっしゃるとも思います。友達の家のCDプレーヤーで聞いた時と自分の家のでは音が違って聞こえたことはありませんか?
ではなぜソース、再生機器によって音が違うのでしょうか?

あたりまえじゃん、と言われてしまうかも知れません。でもこれが実際に音楽を録音してみなさんに聴いてもらう立場の自分からすると大問題なのです。
せっかく作った音楽が違ったかたちで聴かれてしまう、せっかく入れた音がある機器では聞こえなかった、そんな状況が当たり前に起こっているのが今の現状です。

ちょっと難しい話ですが、これは今のメディアのデータのフォーマットに問題があると自分は考えています。CDに限って説明すると、現在は20数年前に決められたPCMという方式でメディアに記録されているのですが、これが再生機器に依存する割合が非常に大きいのです。平たく言うと、これ買ってきてと言うだけでメモを渡す方式のようなものなのです。相手は子供か大人かなどは考慮せずに、相手の判断力だけにどこの国のどの店で、幾らくらいで買ってきたらいいのかなどを委ねているようなものです。どんな方式でデータを読み込むのかルールブックには全く記載されていないのでそれらは全て再生機器の能力に依存しているということです。再生機器は設計の段階であらかじめデータからどのくらいの情報を取り出せるか、取り出した情報を音楽情報に変換できるか、変換した音楽情報をどの程度のクオリティで出力できるかという三つの変換の段階で出音がすでに決まってしまっています。ちなみに能力外のデータやエラーは音の歪みとして現れます。人間が音が悪い、と感じるのは歪みによるところが大きいのです。

この方式はCDだけではなく実はMDやMP3でも同じ方式が採用されています。今あるほとんどの音響機器も同じ方式です。これでは例え同じソースからでも、そこから再生する音が違うのは当たり前ですね。極端な話、クオリティの高い出力をするには三つの変換の部分にコストを掛けて歪みを無くせば良いだけの話なのですが。そのコストというのが部品一つあたり数十円から数百万円までと非常に幅広いです。そのコストは全部使用する人に返ってきますので、現実問題として糸目をつけずにコストを掛けることは無理ですね。実際にはそういう機器も販売されていて、その目が飛び出るほど高い機器で音楽を聴く人も世の中にはいますが、その再生機器は再生する部屋を含めるとそれこそ都心の一等地が買えてしまうほどのコストだったりもします。自分も含め一般人には無理ですねえ。
まあ、現在のPCMという方式がそれほど再生機器に依存しているというお話しです。

じゃあその問題のあるPCMとずうっと付き合っていかなければならないかというとそうでもなく、ここ数年、やっと新しいフォーマットが出現しました。SACDに採用されている、DSD(Direct Stream Digital)という方式です。データの記録方式が変わったため、これまで再生するために三つの段階を経ていたうちの最初の2つが簡略化されています。データを取り出すのが容易になっているため、最初の2段階で歪みが生じる割合が非常に低いのです。

Polarisの去年のアルバム、Familyで、録音段階の一部にこの方式を採用してみる実験をしました。最終的に提供するメディアはコストと普及率のためCD(PCM)になってしまいましたが、もしSACDで提供していたなら、みなさんの手元で聞こえる音はかなり制作現場と近い音になっていたでしょう。現時点では残念でしたが、いずれその形で提供できる日も来るかも知れません。

これも今後音楽を購入するみなさんの意識によって変わってくるかと思います。
こちら側でもどこかでその違いを試聴できるような場を用意できたらいいかもしれませんね。SACDの音はきっとどんな方でも、一聴してその素晴らしさをすぐにわかってもらえるような素晴らしい音ですよ。
家庭用のDSD方式のプレーヤーやアンプも一部販売開始されています。現状数は少ないですが、今までの機器に比べコストは安いようです。聞いた話によると今までオーディオマニアが何百万というコストを掛けた再生機器がSH社のわずか10数万の機器の再生音にかなわなかった、という話も聞いたことがあります。10数万、ある人には高すぎ、ある人には安いですね。このブログを見ている人のパソコンは10数万くらいはするのがほとんどのはず。少なくともその人達には手の届かない値段ではないということでしょうか。
じぶんは音楽鑑賞が趣味といえますから、今はまだ時期早尚でもいずれは掛けても悪くないコストだと思っています。

こと世の中では(特に日本では)音楽に関することは他の分野のように需要が高くないと判断されているのか、技術やサービスの革新のスピードは遅いようです。これはみなさんの要求と比例していますのでどうかいい音楽をいい音で聴きたいという欲求を持っていただけたらと思います。
そして諸々がいい方向に行くように、みなさんと共に今後に期待ですね。
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comments

非常に考えさせられました。
低コストで高音質の機器が当たり前に流通するようになればいいのですが、難しい問題ですね。
最近の機器はやたら重低音を強調するようなものなど、一部の音域に重点を置くがために全体のバランスが失われているような気がします。
アーティストが細心の注意を払って作りあげた作品を粗末な環境でしか接することのできない自分に悲しくなりました。

2005/07/08(金) 13:03:17 | URL | カヨコ #-

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